2014年5月26日月曜日

放課後


一時限目のヤアクーブ先生の授業では,昨日の続きから。昨日の時点で背景知識の解説が終わっていたので,実際に詩を読みはじめます。意味を単語一つ一つ丁寧に解説した後,この詩に使われている修辞法とその用語を学びます。途中までで今日は終了。

二時限目のイスラーム文明の授業は急に休講になり,三時限目はもともと休講の知らせを受けていたので,今日の授業は10時の時点で終了。

放課後は,友人とカフェテリアに行ってご飯を食べてから,図書館へ。夏学期になると一学期二学期に比べ難易度が上がっており,目安としては一つの授業につきその授業時間の二倍の時間をかけて授業内容を予習復習する必要があるといった程度です。従来のアラビア語そのものの学習に加えて,文学,歴史,アラビア語文法の用語やその内容を覚える必要があります。

図書館で15時ごろまで勉強した後,クウェート大学横の「クウェート・フリー・トレード・ゾーン」 にあるシーシャカフェ「Harbor」へ。気温はおそらく40度近くで,歩くのも一苦労。まずは途中にある「コンベンション・センター」のジェラート屋さんでジェラートを買って小休止。そこから10分くらい歩いて,到着。パソコンを持ってきていたので,数時間映画を見ながらシーシャ。友達としゃべりながらシーシャもいいですが,こうやってひとりで過ごす時間も精神的な安定を維持するために必要だなと思いました。

シーシャカフェ「Harbor」


夜は,友人らとクウェートシティーにある中国料理を食べ,その後グルジア人の友だちと歩いて別のシーシャカフェへもう一回行くことに。何人かは寮へ早く帰る必要があったので,後でシーシャカフェで待ち合わせることに。冷凍したオレンジのヘッドに中はざくろのタバコフレーバーが入ったシーシャを注文。2.25KD。グルジア人の友達はいつも通りレモンミント。11時くらいまでしゃべりながら,クウェート人の友人の車で寮へ帰宅。

2014年5月25日日曜日

サマーコース初日

今日から,サマーコースが始まります。サマーコースは5月25日から7月10日までで,これが終わると,クウェートでの一年間の留学が終了となります。

サマーコースの時間割は,一時間の授業三つで構成されています。内訳は,読解,イスラーム文明,表現演習の三種類です。一学期,二学期は,男女混合でレベル別だったのですが,サマーコースは男女別でレベル混合という制度がとられています。

9時00分からヤアコーブ先生による文学の授業が開始。アラブ文学の時代による分類と,アラブ民族には大きく分けて,遊牧民の「ベドウィン」と都市市民の「ハダル」の二種類がいるという話。その後,アラブ社会がイスラーム化する前のジャーヒリーヤ時代の詩人,ズハイル・ブン・アビー・スライマー(زهير بن أبي سليمى)についての解説。

20分間の休憩をはさんで,10時20分からはサラーフ先生によるイスラーム文明の授業。プリントが配布され,それにのっとった内容を先生が質問をしながら,イスラーム初期の歴史を語っていきます。初回は,預言者ムハンマドとその親族に関して。「母親が亡くなったのは,預言者ムハンマドが何歳のときですか?」などという質問をいくつも受講者にしていましたが,さすがにイスラーム教徒か歴史専攻でもない限り答えられないだろうなとは思いました。私の教養が及んでいないとも言えますが…。授業開始30分くらいしてから「私はこれから病院に行く必要があるので,残りの二十分間は教室内に残って配布したプリントの続きをグループを作って読むように」との言葉を残して,教室をでていってしまいました。

11時40分からは,ヌーラ先生による表現演習の授業。とてもゆっくりと格変化も含めてはっきりしゃべってくださります。個人的にはあまりにもゆっくりな場合,前に述べられた言葉を忘れてしまうので,もう少し早くてもよいかなと思いました。 「プラクティスがとても大事だ」ということを五回ほどおっしゃっていらしたので,とても大事な模様。

12時40分にはすべての授業が終わり,その後は自由。授業後は,同じクラスの友達と社会科学部のカフェテリアでご飯を食べてから寮へ。

2014年2月16日日曜日

クウェート方言のレッスン

今日は以前Judeという学生団体に依頼していたクウェート方言のレッスンが12時からあります。私のアイデアとしては,男女2人ずつでひとつのユニットをつくって,そこに講師をひとり割り当てて,「Speak Kuwaiti」という教科書を用い,一回に取り扱う内容は最大で4ページ以内,授業時間は30分以内で行うといったものを伝えてありました。男女2人ずつであれば,二人称三人称ともに男性形,女性形を使って練習ができますし,セットにしておくとどんどん人が集まるという魂胆もあります。また教科書は使いますがあくまで参考程度のつもりで,クウェート人の講師にどんどん質問したり,実践しているところを訂正してもらったりできるように,多くて4人という制限を提案しました。授業時間も30分にして,集中力を切らさないようにしています。

今日は試験的なレッスンで,参加者は3人(ひとり来ませんでした)でした。ちょっとあまりにも授業ぽかったので,私が想定していたのとは少し違いましたが,人数が少なかったため,問題は特になかったです。ただし,質問という意味ではわれわれの発話回数は十分でしたが,実践はしていなかったので,その点は次回方向性を改める必要があると思います。

また人数が増えると,今回のように気軽に発話ができなかったり,その場に意味のある存在として参加しているという認識が低下し,やる気をそいでしまう可能性があるため,やはり4+1という形式が望ましいでしょう。

Judeに感想を送って,Facebookに「試験的レッスンがほんとうに楽しかった!」と書いたところ,まわりの学生らはだいぶ興味を示している模様。 次回が楽しみです。

さて,今日の授業ですが,また休講…。 建国記念日と解放記念日を前にして,やる気がなくなってしまったんでしょうか(笑)。

寮にもどって,昼ご飯はパスタを自炊。もうカフェテリアのご飯は食べないと決心しました。あそこはもはやドリンクバーです。

室内でネットが使えないことに打ち拉がれて,数時間仮眠。起きて諸々の作業をして今日は終わり。と思っていたら,中国人の友人が室内でけんかしたらしく,寮監に呼び出されていました。隣の部屋の台湾人と,なぜか僕も呼ばれて行ってみると,「ルームメイトを互いに交換することに合意するかどうか」ということについてでした。両チームとも拒否(笑)。結局3号棟に住んでいるもうひとりの中国人のところに片方が行くことになりました。いかにも「寮」って感じですね…。 うちらはだいぶまったりやってます(少なくとも僕はそう思ってます)。みんなひとり部屋にしてあげれば良いと思うんですが,そこらへんはまだ発展が進んでないみたいですね。

2014年2月15日土曜日

クウェート国民博物館

今日は朝9時からクウェート人の友人二人と大使館の広報文化担当の方,留学生全員,日本語が話せる中国人の友人で,クウェート国民博物館へ。

入場料は無料。展示場は複数あり,クウェートの伝統や風習に関する展示場,紀元前にギリシア人が入植していたとされるファイラカ島から出土した物品の展示場,プラネタリウムなどがあります。

でかい船

クウェート国民博物館のすぐ横には「サドゥ・ハウス」 があります。「サドゥ(سدو)」とはベドウィンの女性たちによる伝統手工芸品のことで,羊の毛から作られた編み物のことを指します。

アラビアン・ガルフロード沿い

この博物館のなかでは,実際の作業をみることができ,また体験もできます。売店も併設されていて,作品を購入することもできます。

サドゥ

このサドゥですが,正直なところ,繊細さという観点からみると,高い評価を得ることはできないと思います。ただ大胆さという観点からみると,躍動的な作品と言えるでしょう。私個人について言えば,そこまで関心は持てませんでしたね…。

その後は,クウェート市内の「ライラ・ミン・ルブナーン(ليلى من البنان)」というレバノン料理店で昼食。そして解散。夕方からは特に何もせず,いつもどおり作業。

2014年2月14日金曜日

BBQ

今日はクウェート人の友人らとBBQに行くことになっています。台湾人の友達が行けなくなったので,中国人の友達を誘うことに。寮から車で約一時間。「チャブド(كبد)」という地区にある友人の敷地へ向かいます。途中,羊がのせられた車が横を通ったり,らくだが歩いていたりと今まで見たことのない風景でした。

敷地に着くととても大きなディーワーニーヤ(クウェート版客間)が敷地内にあり,そこでしばらく休憩。 将来家を持つことになったら,ディーワーニーヤを本気でつくりたいです。さらに炭を置いておく机があり,寒いときはこれで暖をとるのだとか。ソファーも大きく,すごく心地よいです。


お茶を飲みながらしばらくぼーっとしていると,カードゲーム専用の机がでてきて,それでクウェートで有名な「Kout bo 6(sittah)」というトランプゲームを教えてもらうことに。しかし新しいカードゲームを覚えるのはたいへんですね…。

さて,いよいよBBQ。炭はお手伝いの方が用意してくださっていたのでもう焼くだけです。大量の肉が机の上に。

大量の肉たち

実は本奨学金を応募する際の趣味欄に「BBQ」と書くほどBBQが好きで(BBQ奉行のような感じではなく,あの赤みがかった炭の色と,その炭で焼かれたものが好きという程度),久々に大興奮。

串焼き

そして食べ終わったら,部屋で一服。最近寮のことで鬱積がたまっていたため,ある程度はすっきりしました。

ぶどうとミントの香り

その後,女子寮の門限に間に合う時間までまたカードゲーム。予想以上に盛り上がります笑。 帰宅後シャワーを浴びてベッドに即倒。

2014年2月13日木曜日

週末

授業は14時30分から16時30分まで。前回配られたプリントの続きです。 今日は特別書くことはないですね…。

こちらでは金曜日と土曜日が週休のため,木曜日がいわゆる「花木」となっています。ただここではどこか飲みにいくということはないですが,商業施設は賑わっています。今日のところは外出せず,寮にいることに。

部屋でネットが使えないので,共有スペースの机で勉強しているのですが,その机がどこかへ持っていかれてしまったので,寮監へもう一度机を置くように頼んできました。もしここの机がなくなった場合,この階では勉強ができなくなってしまうので,死活問題です。今回は極めて迅速な対応。

それにしても,われわれの部屋ではネットが使えないというのは極めて不公平ですね。もしも共有スペースで他の学生らが話していた場合,事実上勉強ができなくなります。当局は学生が勉学に勤しむ環境を最低限保障すべきでしょう。なお私の場合,勉強する上でインターネットの接続は必ず必要です。もしもすぐに解決しない場合は,なんらかの埋め合わせを要求しようと思います。

2014年2月12日水曜日

課外授業

今日は14時30分からの授業がない代わりに,「Kuwait House of National Works(بيت الكويت للأعمال الوطنية)」という博物館での課外授業があります。16時30分にランゲージセンター前に集合して,バスで出発。ハーリド先生とは現地集合。本来1KDかかるそうですが,教育目的ということでおそらくわれわれは入場料は免除された模様。もしかしたら先生が払ってくださっていたのかもしれません。

Kuwait House of National Works

入り口には,クウェート侵攻時に実際に使われた戦車が展示されています。ハーリド先生からは「ウランが付着しているかもしれないので,近づかないように」と念を押されました。クウェート人はこういったものをだいたい避けるようです。

実際に使われた戦車

中に入ると大きな客室に案内され,館員の方がこの博物館やクウェートの歴史について簡単に説明してくださいました。 その後,お茶をいただいて,展示場へ。

まさに課外授業

まずは湾岸戦争のモニュメント。後ろの旗はクウェートに協力した国々の国旗だそうです。日本もあってよかった…。

下はクウェートの地図

その後,クウェートの歴代首長の肖像画が飾られている部屋に移動し,それぞれについて解説。ハーリド先生は,おそらくわかりづらかったであろう箇所を絶妙に噛み砕いて説明してくださるので,とても助かります。

次は,ミニチュアで再現されたクウェート侵攻,湾岸戦争の経緯を,解説の音声付きで見て回ります。

ミニチュアで再現

そして,これらの期間に取られた写真が展示されている部屋へ。先生はちゃんと日本についても触れてくださいました。汚染された海を浄化する事業に取り組んでいたみたいです。写真には文章がちゃんと載っていませんが,資金援助もしたと書いてありました。こういったものをみると,日本国民であることを誇らしく思えます。


日本の支援について

出口付近には,サッダーム・フサインの像の頭の部分だけが置かれた展示室がありました。一部のクウェート人はこの像を蹴ったり,靴でぶっ叩いたりするみたいです。ハーリド先生はよく冗談を言いますが,この点はどうなんでしょうか…。

サッダームの頭

課外授業は,やっぱり楽しいですね。なにより先生が解説してくださるのがとても嬉しかったです。彼はよく授業を休みますが,授業自体は明快で,話題も豊富,本当に素晴らしい先生だと思います。

夜は,フサインさん,UAEでの留学を終えクウェートへ遊びに来ていた本奨学金留学生の友人の方と,そのご友人のドイツ人の方,ルームメイトの5人で「Palms Beach Hotel & Spa」のビュッフェレストラン「Palmerie」へ。われわれ二人は日本人会の忘年会で招待券をもらっていたので,それをようやく消費。使用期限は今日まででした。

ビュッフェ

その後「Area Downtown」に行って,1時過ぎまで水たばこを吸いながらリラックス。寮へ戻るとなぜか入り口のドアが閉まっていました。 警備員が何も言わずに開けてくれましたが,どうしたんでしょうか…。

本日のシーシャ