2013年9月22日日曜日

ディーワーニーヤ

最近は夜遅くまで勉強して,昼前に起きるという生活が続いています。結局朝昼はとらずにランゲージセンターへ。

今日は新しいプリントが配られました。先生が読みながら内容の確認。途中脱線して「ヘビ」を表すアラビア語の「ハイヤ(حية)」という語の語源について,ギルガメシュ叙事詩に触れながら解説。そこからまた離れて,クウェート人(アラブ人)の迷信について。家から出た時にヘビに出会うと,良いことが起きる前兆なのだとか。一方,家に黒い鳥が入ると,それは誰かが亡くなることを意味するようです。他には,キリスト教圏の「13」や日本の「4」のように悪い数字はあるわけではなく,その一方で「7」は肯定的にとらえられているそうです。「70」は「数量が多いこと」を意味するとのこと。また右は常に左より優れているらしく,例えば,目上の人と並ぶことがあった場合,右側をゆずるらしいです。

このクラスでは,上級クラスということもあってか,教材そのものを学ぶというよりはむしろ,それを題材に言語の背景やその言語が話されている文化を学ぶというスタイルがとられてるようです。

寮へ戻っていろいろと作業をしていたら,いつのまにか18時に。今日は「ディーワーニーヤ(ديوانية)」というクウェートで伝統的な談話会に参加することになっています。ネコと遊びながら,地階で案内役の学生長らを待機。30分くらいしてようやく登場。

なぜかこちらを見つめるネコ

学生長とその友人2人が車を用意してくれていたのですが,5人乗りの車1台しかないらしく,まさかの12人がぎゅうぎゅう詰めになって乗ることに…。中国人の友人ら2人と僕は,後ろの荷物置きに座り,他の6人は3人掛けの椅子に前後2人ずつ,運転席と助手席の間に1人入って車に揺られること約40分。着いたところはランゲージセンターのお偉いさん(現時点で詳細不明)のお宅らしく,ご挨拶をしてからディーワーニーヤ専用の部屋に通されました。まさに「豪華絢爛」という言葉がぴったり。席に着いてから,カルダモンの香るアラビアンコーヒーと,ミントティーをごちそうになりました。

ディーワーニーヤ用のお部屋


ミントティー


手洗い場には真っ白なお手拭きタオル

まずは自己紹介。そして,それぞれの国について語り合います。基本的に,ひとりが話している間は,全員がその人の発言を聞きます。他にもルールがあり,例えば台湾の帰属問題のようなデリケートな話題であっても「この件については踏み入りたくない」というように自分から話を遮ってはならないとのこと。1時間半くらい話し合い,ついにお待ちかねのお食事です。バイキング形式で好きなものをとることができます。どれもこれも本当に美味しかったです。

 
高級感漂うアラブ料理

デザート

お食事が終わるとまたディーワーニーヤのお部屋へ。みんなで30分くらい話してからお別れ。この会のおかげで,自分がまさにクウェートで生活していることを肌で感じることができました。特に,誰かが新しく部屋に入った時は,全員立ち上がってひとりずつ挨拶するとか,飲み物を頂戴するときは右手で受け取るとか,こちらの常識や立ち振る舞いについて学ぶことができました。聞いたところによると,これが毎週日曜日に行われるとのこと。こんなすばらしい集まりが毎週あるなんて,夢のようです。


後ろ向きで約40分

22時すぎにお別れのご挨拶して,再びあの車へ…。来週は2台で行きたいです…。

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